都政新報
 
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都~区トーク/面接の季節

 
  

都ー区 業績評価や昇給申請を行う時期となった。ABCDや数字の順番の評夏は面接の季節だ。
 翌年の新規採用職員のため、面接官として狩り出されることが例年のこととなった。学生の頃から、さんざん悩まされてきた面接試験を「される」側から、「する」側に回ってみると、いろいろと気付かされる。
 一つは、人の印象は出会った数分で固まり、その後、大きく変わることはないということだ。受験生が入室し、着席。最初の面接官としばらく話すと、「この人はこんな性格の人かなあ……」と印象が決まり、その後、それがひっくり返るということはあまりない。
 アメリカの心理学者ズーニンは「人の印象は、最初の4分間で決まる」と述べているが、確かにそうだなあ思うことが多い。また、相手に与える印象は、見た目55%、声38%、話の内容7%という割合だというメラビアンの法則というのもあるらしい。人間には、誰しもそうした人を見極める嗅覚みたいなものを、潜在的に身に着けているようだ。
 また、受験生は公務員予備校で学習してきているのか、同じような志望動機を聞かされることがある。「祖母を介護したことがきっかけで、福祉を目指しました」などのパターンだ。もちろん、それが本音であれば良いのだが、取り繕った内容であると、往々にして後でハゲてしまうのが、常である。
 やはり、面接を小手先で乗り越えようとするのは無理だ。自分の言葉で、自分の考えできちんと対応した方が結果的にもうまくいっていることが多いように思う。ちなみに、一生懸命に話している人は、手ぶり身振りが激しくなっていくというのが自分なりの発見だ。
 ところで、こんな短い時間でも心に残る人がいる。「この人は、こんなんで社会人としてやっていけるんだろうか?」と心配になる人もいるが、強く印象に残るのは、さわやかさ、一生懸命さ、明るさ、そんなものを面接会場に残していってくれる人だ。そんな人に会うと、こちらも自然とうれしくなる。一緒に仕事をしてみたいなあ、と思う。
 ぜひ、そんな人がうちの職場に来てほしい!      (学)


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