都政新報
 
 >  HOME  >  連載・特集
【天下一品・ふるさと味自慢】 天下一品・ふるさと味自慢2/大阪府「551蓬莱の豚まん」/家庭教師先でとりこになる

 
  大阪を代表する食べ物はたくさんありますが、ふるさと味自慢を依頼された時、すぐに頭に浮かんだのは、「551蓬莱の豚まん」です。
 大阪ではそれなりに大手の食品会社の商品で、1946年にデビュー。大阪人なら大抵の人は知っています。大阪のお土産としてや、全国うまいもの店などデパートに時々出店するので、ご存知の方もいらっしゃるかと思います。が、いまだに全国展開しない主義を貫いているため、東京ではなかなか手に入らず、私にとってはいまや憧れの味です。
 この豚まん、おいしいだけでなく、価格が1個160円と安く、味と値段の両方を追求する大阪の味の代表格だと思っています。
 ちなみに、関西ではお肉といえば牛肉(例えば、肉じゃがの肉は牛肉です)なので、豚肉を使っている場合は、「豚」という言葉で主張する必要があり、肉まんではなく「豚まん」と言います。
 具の材料は豚肉と玉ねぎだけ。何度でも食べたくなる少し甘みのある味は他では味わったことがなく、私の勝手な解釈では、玉ねぎの絶妙な量が味の決め手となっているのではないかと思います。
 この豚まん、私が学生の頃は大阪の南の地域を中心に販売されていたため、大学生になるまで食べたことはありませんでした。
 初めて551蓬莱の豚まんに遭遇した日、今でもはっきり覚えています。それは家庭教師のアルバイト先。一息つくお茶菓子に豚まん!?とそのボリュームに驚きつつも、こんなおいしい豚まんが世の中にあったんだーという出会った感動と独特の匂いに包まれて、その後はすっかりとりことなり、家庭教師に行くのが楽しみになっていました。
 それからかれこれ○年、今や関西の主要デパートや駅など様々なところで販売されるようになりました。昔はこの匂いイコール南海電車(大阪南部地域を走る電車)だったのですが、今や関西のどの私鉄の車内でもこのいい匂いが漂っているだけでなく、大阪からの新幹線の中にまで拡散する勢いです(長距離列車ではちょっと迷惑かも)。
 東京では、デパートなどの物産展で購入するか、ネット販売で購入するかどちらかで味わうことができます。が、一番のお薦めは店頭であの匂いに包まれながら食べることです。
 551蓬莱のもう一つのお薦めがアイスキャンデー。こちらはローカルですが、CMも流しており、この季節に食べたくなる素朴なおいしさです。6種類あり、1本120円。こちらもぜひご賞味を。
(スポーツ振興局スポーツ祭東京推進部式典担当課長 早川裕子)
 

会社概要  会社沿革  事業内容  案内図  広告案内  個人情報保護方針