都政新報
 
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都~区トーク/議会待機

 
  今年は知事選の関係もあって一定の終わる時期も例年より早い。これから候補者の帰趨やら人事異動などでバタバタする時期にはなってくるが、ほっと一息というところだろう。
 議会中のあいさつの決まり文句みたいなものに「今夜も議会質問の待機で……」(帰りが遅くなる)というのがある。確かに、この時期は本会議や予算特別委員会での質疑は通常の勤務時間内に収まらず、夜8時、9時まで及ぶことが多い。ところが、質疑が終わって数分経つと、各フロアから1階に降りるエレベーターは帰りを急ぐ職員で大混雑だ。自分もその中の1人だったりするが、想像するに、質疑が終了して間髪入れずに帰れるような人たちは、当日のやり取りには直接関係のない人が大部分なのだろう。
 議会だから万が一ということもあるし、とか、局幹部が戻ってくるのに誰もいないのは、とか、管理職だから超勤手当の支給はないし、とかいろいろな意見があるだろうが、管理職に付随して係長が残っているケースもあるし、もっと細かく言えば光熱水費の問題だってある。そもそも、特段やることもないのにダラダラと職場にいるというのは、時間の有効活用という点からしても良くないのではないか。
 区市などを見ると、夕方五時などで質疑を打ち止めにしているところもあるようだ。例えば都でも朝から質疑を始めて夕方には閉じる、終わらなければ翌日に持ち越し、といった手法は取れないのだろうか。
 質疑が集中している部署からは、準備作業にしわ寄せがいくだけだから結局同じだよ、と言われてしまうかもしれないが、少なくとも直接質疑に関係のない人たちの時間外の拘束時間は減るのでは? 超勤縮減の取り組みも様々行われてきているが、こと議会関係についてはどうも旧態依然のままという気がする。
 とは言え、どうせ残っていなければならないのなら、せめて有意義な時間を過ごしたいものだ。そうだ、次回のこのコーナーのネタでも考えようか……。
(凧也)
 

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