働き方をデザインする 島田正樹(4)/転機を「崖」ではなく「滑走路」にするために

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 公務員は定年まで勤め上げるひとが多いイメージですが、いかがでしょうか。皆さんは、定年まで勤めあげるつもりでしょうか。それともある年齢までには辞めようと思っているでしょうか。
 強調したいのは、定年云々にかかわらず必ず公務員人生は終わるということ。そして、多くのひとはその後も何かしら働き続ける可能性が高いということです。
 人生100年時代と言われるようになって、最も大きな変化が働く期間の長期化です。定年が延びるだけでなく、65歳になっても元気であれば、もっと長く働く人は増えています。(私は80歳まではキャリアコンサルタントを続けたい!)
 皆さんは「公務員後」をどのように生きていきたいですか。
 一切考えることなく、突然その日を迎えると、その転機はまるで崖のように迫ってきて、うまく移り変われずに転落してしまうかもしれません。定年を迎えて家にいるようになって家族に迷惑がられたり、張り切って地域活動に参加するもののうまくいかないといった話も聞きます。転職や独立をするのであれば、なおのことです。
 お勧めしたいのが、公務員の間に「翼」を得て「助走」すること。公務員時代の最後の数年間を滑走路にして飛び立つという発想です。
 翼は、やりたいことと、それをかなえる力です。前回お伝えした「will/can/must」のwillとcan。行政は社会課題の宝庫です。私たちの職場は、残りの人生をかけて取り組みたい社会課題などやりたいこと(will)を整理するとともに、スキルやつながりといった資産(can)を手に入れることができる場所だと考えることはできないでしょうか。
 助走は、公務員後に向けて今から始めてしまうこと。立場上できることに限界はありますが、ボランティアだったり友人など提供する範囲を限れば試せることはたくさんあります。
 いずれにしても、公務員後のために今の仕事をおろそかにするのではなく、やりたいことを見いだし成長の機会やつながりを得る場として、公務員という仕事を生かすこと。自分にとって意味が感じられれば日々の仕事に対するモチベーションも保つことができますし、モチベーション高く真摯に向き合えば、周囲の理解も得られ、偶然の出会いにも恵まれるはずです。
(キャリアコンサルタント)