前回は中長期のキャリアについて考える「キャリアデザイン」と、三つのステップについて紹介しました。
今回はキャリアデザインの最初のステップ「キャリアの振り返り」についてお伝えします。
キャリアの振り返りでは、今まで経験してきた仕事と、その時々で感じたこと、貢献してきことなどを洗い出します。
目的は自分を知ることです。
特に知りたいのは、強み─発揮しやすい能力や強い興味・関心の対象です。それを生かそう、伸ばそうと意識することは、キャリアデザインにおいて大切な視点です。
私もひとりの地方公務員として実感しますが、ゼネラリスト育成の中で、専門性が高まらず「強み」なんてないと思っている人は少なくありません。
しかし、強みとは本来特定の分野の専門性だけをさすものではありません。それはどのような部署でも発揮され得るもの。日々の仕事の中で自然とできてしまうことや夢中になれる作業、自分らしさが表れる役割。それを自覚し、今後のキャリアでの生かし方を考えたいのです。
とはいえ、自分の強みは当たり前にできてしまうがゆえに、自覚しにくいもの。
そこでキャリアの振り返りでは、これまでの仕事経験の中で感謝されたことやモチベーション高く向き合えた場面(そのときの役割、関係者との関わり方、具体的な作業等)から材料を得て、自分の強みに気付きます。キャリア面談や研修など、他者との対話を活用するのも有効です。
次年度に向けた意向調査やキャリア研修の中などで、職員が考える機会を設けている地方自治体もあります。ちなみに私の研修ではライフラインチャートを描き、他の受講者と対話するワークに取り組んでもらいます。
住民の話に耳を傾ける、じっくりと集計をする、皆をリードする、足りない部分を補う。同じ公務員でもその人自身が十分に発揮される場面は様々。
皆さんもぜひ、ご自身のキャリアを振り返り、知らずに発揮してきた強みについて考えてみませんか。
(キャリアコンサルタント)
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