| | 新しい全身性疾患を提唱／神澤輝実・都立駒込病院長に聞く／臨床現場のヒントが重要に ３０万人以上の医師が登録する日本最大級の医療従事者向けポータルサイト「ｍ３．ｃｏｍ」で、「日本発の新しい疾患概念」として４月に掲載を開始した「ＩｇＧ４関連疾患」の論文が注目を集めている。この疾患を提唱したのは都立駒込病院の神澤輝実院長で、同疾患を約２５年間研究している。疾患の特徴と研究の概要を解説してもらった。
─「ＩｇＧ４関連疾患」とはどのような病気ですか。
全身のいろいろな臓器が腫れる病気で、膵臓や胆管などが腫れてしこりができる。良性の病変だが、中年から高齢者の男性、いわゆる「がん年齢」の人に多いので、膵臓がんなどのがんと間違われやすい。手術は不要でステロイドがよく効く。
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