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2021都議選 ゲームチェンジャー 第1部・新旧交代の帰趨(1)/流転の4年間/揺れ動いた各会派のスタンス

23日午前4時過ぎ、都議会厚生委員会で「こども基本条例案」が可決されると、委員会室には職員らの安堵(あんど)とともに、疲労の空気が漂った。同条例案は元々、公明党が主導し、自民など4会派と共同で提出した原案に、都民ファーストの会と共産党が修正案を出して対抗。最終的には全会派の意向をくむ形で再修正を加えて決着させたが、5日間にわたって議事が空転する「難産」だった。
 本来なら全会一致で大団円─となるべき場面だ。しかし水面下では一時、「ご破算」の危機に陥るなど、厳しい局面が続いた。折しも自公が都議会レベルでの政策連携を結んだ矢先。都民ファの若手がSNSで「スカスカだった原案」と批判すれば、公明の中堅は「政局まみれにし、無駄な時間と金を費した都民ファ」と糾弾し、溝を際立たせた。また、自民の幹部は都民ファが共産と組んだことを「目先の利益のために『禁断の果実』を食べた」と表現した。
 
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