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高輪築堤跡と東京オリンピック・パラリンピック競技大会

  JR東日本によって今進められている「品川開発プロジェクト」に伴う事前の発掘調査で、1872(明治5)年に開業した新橋・横浜間の鉄道の軌道を敷設した築堤跡が発見されました。学識研究者は口をそろえて、当時の築堤が極めて状態が良く遺存していることに驚き、その後の開発を免れて奇跡的に残ったとコメントしています。
 遺跡などの文化遺産は開発計画が着工してから発見される場合が多く、着手している「開発」を進めるべきか、先人の遺産を保護して後世に伝えるべきか、「開発」か「保存」という対(たい)峙(じ)した緊張関係に陥るために、文化遺産の存在が開発にとってマイナスであるかのイメージを与えているのではないでしょうか。
 
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