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今週の都政新報
 

都政の1年/都区連携の弱さを暴いたコロナ/地方自治ジャーナリスト 葉上太郎/都市制度のせいか、知事の政治性のせいか

 「大都市制度の議論に一石を投じたのではないか」。菅義偉首相がそう述べたのは、「大阪都構想」の住民投票(11月1日)で2度目の〝否決〟がなされた翌日だった。
 本当にそうか。大阪で都制度がうんぬんされたからといって、東京の都区制度や政令指定都市の在り方を議論するきっかけになっただろうか。都民も政令市の住民もおおむね、大阪での「騒動」を冷めた目で見ていただけのような気がする。
 今回の大阪都構想で焦点の一つになったのは「大阪市をなくしていいのか」という問題だった。
 
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