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主張/コロナ禍にもまれながら/地域の学校を思う/教育行財政研究所主宰 中村文夫

 地域の学校で育てる

 新型コロナウイルスの感染拡大の中で、地域の学校の必要不可欠さを思う。義務制の公立小中学校は、地域あっての学校である。東京でも明治以来、学校は地域住民の知恵と資力と労力によってつくられてきた。関東大震災後も直ちに「復興小学校」として、堅牢な校舎と付随した小規模公園によって防災に秀でた学習環境を作った。

 今回の新型コロナでは、国が突然に行った「全国一斉休校」という悪手にもかかわらず、自治体は国に先駆けて方策を講じた。特に子どものいる世帯への支援策は目を見張るものがあった。それは、普段は当然と思ってきた学校の機能がマヒしたことで、改めて学校の重要性を知ったことが原動力になったと思う。 
 
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