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台風15号/停電復旧に遅れ/住民不安尽きず/「経験したことのない台風」

  8日夜から9日未明にかけて首都圏を襲った台風15号の被害から1週間以上が経ったが、都島しょ部や千葉県ではいまだに台風の爪痕が生々しく残っている。記者が千葉県鋸南町と館山市に入った15日には、強風で瓦が飛ばされた住宅の修復作業と飛散物の掃除などが進んでいた。しかし、電柱の倒壊を起因とした停電は最も長い地域で27日まで続く見込みで、停電の影響で行政の情報収集が後手に回り、住民の苦悩は続いている。          =2、4、6面に関係記事



 千葉県の沿岸部を縦断するJR内房線で南下するに連れ、ブルーシートに覆われた民家が増えていく。JR安房勝山駅(鋸南町)前には、折れた道路標識が道の脇に置き去りになっていた。周囲の商店や住宅の屋根は飛ばされ、電飾看板の電気コードが露出し、折れた樹木の枝葉が散乱したままだ。

 鋸南町は千葉県内でも大きな被害を受けた地域の一つで、15日時点でも一部世帯での停電と断水が続いていた。 
 
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