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都知事選まで1年/遊興にふけり続ける東京〝都性〟/東京大学大学院法学政治学研究科教授 金井利之

 東京都政は、相対的に「豊か」な財源を持て余し、遊興に走りがちな本性を持っている。筆者はこれを「東京都性」を呼んでいる。
 都性においては、都政は都民生活を真剣に配慮することは有り得ない。「悪銭身に付かず」である。都政が都性に走らないようにするには、財源調整をするしかない。国が「偏在是正」と称して、地方法人特別税(2008年10月~19年9月)や特別法人事業税(19年10月~)として、あるいは、ふるさと納税によって、東京から財源を巻き上げようとするのは、こうした都性に対する認識を国の官僚も共有しているからである。石原慎太郎以来、都知事が何を言おうと犬の遠吠えである。
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