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解説/空転が相次ぐ異常事態/今後の議会運営に火種

 都議会財政委員会の空転に続き、施政方針表明を行った本会議も開会が12時間近く遅れた。都議会史上、まれに見る異常事態だ。財政委の連日の延期は知事与党と野党の争いが原因だったが、本会議開会の遅れは知事与党の都民ファーストの会と公明党間の亀裂が契機で、異例の展開となった。
 財政委の混迷は、13日の議会運営委理事会での公明党の発言が発端だ。同理事会で、有償所管換えを予算特別委で議論するよう求めた共産党などに対し、公明党は複数の常任委の連合審査会で議論することも可能と言及。これを受け、共産が14日の財政委理事会で同審査会の開催とともに知事の招致を提案したが、公明などはこの提案に難色を示したことが、混乱の引き金となった。
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