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今週の都政新報
 

『軍艦防波堤へ』をめぐる小さな冒険/~著者が語る出版への思い、あの戦争のこと~

1945年4月、戦艦大和を護衛して沖縄に向かった駆逐艦凉(すず)月(つき)の史実をもとに、艦長の孫にあたる著者が臨場感あふれる物語に仕立て上げた本が今、都庁職員の間で静かに読まれています。『軍艦防波堤へ』の著者・知事本局計画調整部長の澤章さんに本に込めた思いを伺いました。

 ─今回の出版のきっかけは?
 3年前、50歳の誕生日を前に「俺の人生、このままでいいのか」という思いが沸々と込み上げてきたのが全ての始まりです。仕事と家族以外に自分の存在理由って何なのか、つい考えてしまう年頃なんですね。以前から気になっていた祖父のことを真剣に調べ始め、転がる石のようにのめり込んでいきました。当初は定年後にゆっくりまとめる予定だったのですが。
 
 ─ご家族の反応は?
 本を出すと妻に告白したら「えっ、またぁ!?」とあきれられました。完成した原稿を見せても、「あなたはこういうのよりエッセー風の書き物のほうが性に合っているのに」と反応は至って冷たい。娘が読んだ形跡はないし、息子も「『バカテス』(オタク系コミックの略称)のほうが面白い」といった具合。理解されるまでには相当時間がかかるでしょう。

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