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吉岡茂・特別区議会議長会会長インタビュー/児相の移管 先送りせず

特別区議会議長会は、新会長に足立区議会の吉岡茂議長(49)を選出した。鈴木茂前会長が掲げた「戦う議長会」を継承し、国や都などに乗り込んで、強く要望する考えを示した。今後の活動方針や教員の人事権移譲の是非、児童相談所のあり方などを吉岡会長に聞いた。

 ─戦う議長会を打ち出した前会長の評価について。
 大変素晴らしいと思っている。今まで、形式的に各区の意見を聞いて、要望していたような気がしてならないが、前会長は積極的に都議会の主要会派に行って要望した。これは必要。戦う議長会は継承すべきことで、もっと(要望に)パワーをかけないといけない。もちろん、上辺の議論だけでまとめて要望したところで、受け取る側に見透かされる。随分、議長会が真剣に考えたと感じてもらえる中身のある要望をしていきたい。
 ─小・中学校の教員の人事権移譲に関心があると聞いています。
 教員の身分は区市町村だが、人事権は(政令市を除く)都道府県にある。このねじれを解消することによって、(地域特性に合った)教育環境を整備できるのではないか。区市町村に移譲すれば、各区の教員数に偏りが生じる課題がある。現在、都が教員を配置し、それに救われているメリットもある。理想を求めたが故に伴うデメリットも検証しながら、作業を進めなければいけない。
 都の採用試験に受からず、補助的な立場で子供たちの教育現場に携わっている先生の卵がいる。もう少し(教員試験の)ハードルを下げてもらう必要があると思う。人事権が区市町村に移譲されれば、そういう対応が可能ではないか。継続は力なりなので、いい加減しつこいと言われるぐらい、移譲を要望し続けていく。

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