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2020年五輪招致 JOC担当幹部に聞く/立候補の時機 周到に準備/中森康弘・JOC会長室長兼総合企画・国際部長 

2020年五輪招致に、東京が正式に立候補を表明した。東日本大震災からの復興をシンボルに掲げるが、実際に勝敗を左右するIOC委員とのパイプという意味では課題も多い。前回の反省を生かし、招致運動に臨めるのか。JOC会長室長兼総合企画・国際部長の中森康弘氏に聞いた。

■OCA総会と連動
 ――日体協・JOC100周年記念事業で、都が立候補を表明しました。
 09年10月、コペンハーゲンで我々が負けた直後、JOCとして招致戦略本部を作り、何が良かったか、悪かったかを十二分に反省した。その一つとして、東京、日本をもう少し知ってもらう機会を作るべきだったと。IOCの行動規範上、招致が始まってからでは難しいので、それまでに関係者にこぞって来て頂く機会をどうしても作りたかった。
 記念事業と合わせてアジア五輪評議会(OCA)の総会を開催することで、IOCのロゲ会長、OCAのアーマド会長にも来日を了承して頂いた。本来、総会はクウェートで開催される予定だったが、09年12月に竹田会長と現地を訪れ、OCAのアーマド会長に面会し、その場で東京に開催地を変更する決断をして頂いた。ロゲ会長からも『100周年の場で立候補を表明すれば、アピール度が高い』というアドバイスがあった。

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