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学校発!研究・現場/江東区立越中島小学校/一人ひとりが輝く学校/エコスペースが感性育む

■緑の学校
 6月19日から24日までの学校公開に合わせて、道徳授業地区公開講座や縄跳び大会も開く江東区立越中島小学校。21日には3年生を対象に「緑の学校」が外部講師の手によって開催された。
 3年生3学級のそれぞれの教室で、水元ネイチャープロジェクトの中島幸一氏が「トンボの不思議」について授業。皆と同じ小学3年の時に、トンボをよく観察しているからと、担任に「トンボ博士」と命名され、ますますトンボのことを知ろうと思ったと語りかけ、「野球やサッカーが上手な子も、絵や習字が好きな子もいると思う。どんなことでも、何か一つ皆に負けないように一生懸命やってみることが大切なんだよ」と話した。
 同校は、江東区で初めて1994年にエコスペース(ビオトープ)が造られた。「生き物に優しい場所だけど、どんな生き物がいるかな」と言うと、「カエル」「モンシロチョウ」「ナメクジ」「ヤゴ」などと一斉に声が飛び交う。「池があって、花が咲いていて桑の木もあるね」と中島氏。
 食物連鎖やトンボの体のつくりなどを話した後、問題を出した。「トンボが一生の間に産む卵の数は?」「ヤゴになれる数は?」「トンボになれる数は?」「最後まで生きられる数は?」。様々な数が飛び出したが、3千、300、30、3がその答え。「オスとメスの間に3匹が生まれるので、それほど心配することはないが、水が悪くなったり、池が埋められたりしないように、また、むやみに網を持って殺したりしないで、可愛がってあげてね」
 話の間に、体長が11センチもあるオニヤンマや、日本一小さいハッチョウトンボなどの標本を見せ、オニヤンマの重さは1円玉と同じ1グラムで、ハッチョウトンボは1円玉と同じ大きさだなどと解説。ふ化寸前のヤゴも皆に観察させた。その後も「ヤゴはどうやって脱皮するの?」「世界で2番目に小さいトンボは?」などと質問も相次いだ。

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