都政新報
 
 >  HOME  >  都政新報 記事詳細
今週の都政新報
 

明日の風は 11年度多摩26市予算/下/財調基金、市債/危機への備えを鮮明に

景気の回復基調を受け、一般会計の財源不足を補う財政調整基金からの繰り入れは、17市が前年度予算を下回った。ただ、今後は大震災による景気低迷が税収に影響をもたらすことも懸念される上、首都直下型地震などへの備えの必要性も高まっている。各市とも、財源不足や災害時に活用できる財調基金をはじめ、さらなる体力強化が求められている。

■財調の見直し
 「何が起こるか分からない中で、緊急対応できる予算額を十分に確保した」||。国分寺市財政課は、当初提案した予算を撤回し、見直した理由をこう話す。
 同市の新年度予算案は当初、財調基金から5億4800万円を繰り入れる内容で、11年度末の財調残高は26市で最も少ない1億7千万円まで落ちる見込みだった。
 しかし、議会開会中に大地震が起きたこともあり、議員らは震災時に活用できる財源が乏しいことに反発。これを踏まえ、市は議会最終日に予算案を撤回し、繰り入れ額を4千万円に減らす一方、庁舎建設基金の廃止や事業を見直して生み出した財源計21億円を財調基金に積み増し、年度末の財調残高を27億8千万円まで増やした。
 財調基金残高が国分寺市に次いで低かった東久留米市の予算案も、財調基金から7億4千万円を繰り入れ、残高が2億2千万円となるフレームだった。しかし、議会が反発して予算案は否決。暫定予算となった。

「都政新報・電子版」(http://www.tosei-d.com/)で全文をお読み頂けます。



会社概要  会社沿革  事業内容  案内図  広告案内  個人情報保護方針