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視点/新国立競技場建設問題/「成熟都市」の汚点にするな

 これほどの巨額を投じて施設を造ることが、東京が描いていた「成熟都市の五輪」の姿なのだろうか。
 日本スポーツ振興センター(JSC)は7日、新国立競技場の総工費を2520億円とする計画を決定した。圧縮したとは言え、開閉式の屋根や可動式の観客席を含めると建設費は更に膨らむ見通しで、3千億円に達するという指摘もある。過去の大会のメーンスタジアムと比べても、けた違いの公共事業となる。
 財源としては国費やスポーツ振興くじ(toto)の売り上げの一部などが想定されているが、それでも全体の4分の1程度。遠藤利明五輪担当相は8日、都庁を訪れ、舛添知事に改めて協力を要請したが、簡単に賄い切れる額ではない。

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