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東京最前線/ビキニ被曝事件から60年/都立第五福竜丸展示館/伝え続けることの意義/市民が担った保存運動/都も協働、展示館開設

 米国が太平洋のビキニ環礁で行った水爆実験で、マグロ遠洋漁船「第五福竜丸」が被曝した事件から今年は60年目。被曝から半年後に船員の1人が死亡し、広島・長崎に続く核兵器の被害者が出たことは日本国内での原水爆禁止運動の大きなうねりへとつながった。「悲劇の証人」である第五福竜丸だが、国に買い上げられて水産大学の練習船として利用された後、1968年には廃船。それを救ったのが市民主体の保存活動と都の支援で、1976年に夢の島公園に都立展示館がオープンした。節目の年を迎え、保存までの経緯を振り返ってみた。           
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