| | 災害時のトイレ衛生対策を考える／ＮＰＯ法人日本トイレ研究所代表理事 加藤篤 東日本大震災では、水洗トイレが使えなくなることで、多くの人の衛生状態が悪化し、深刻なトイレ問題が起きた。私たちが毎日使う水洗トイレシステムは、衛生的な環境を維持する大切なライフラインである。
しかし、これは給水や給電、給排水設備、汚水処理施設等が機能してこそ成り立つシステムである。停電だけでも使用できなくなる可能性は高い。ここでは、災害時トイレ問題の重大さを確認すると同時に、今後の災害時トイレ衛生対策を徹底する上で重要となる人材育成について提案する。
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