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私の出会った子供たち/子供たちに学んだこと/豊島区教育長 三田一則

人は出会いの中で生きている。子どもと教師には教育を介して忘れ得ぬ出会いがある。
 小学校の先生になって間もなく、家庭訪問が始まった。地元で育ったTさんは自宅に向かう途中、神社境内の石碑の前で立ち止まり、「先生、この石碑は何か分かる」「この馬次郎という人は誰か知っている」と私に問い掛けた。当時の私には、この石碑が富士講に参加した馬次郎さんをはじめ人々が神社に奉納した富士信仰の証しであるという認識がなく、適切に答えられなかった。そんな自分が恥ずかしかった。
 それ以来、私は暇を見つけては地域の古老や保護者の話に耳を傾け、資料を片手にくまなく区内外を取材し、各地の史跡巡りの講師を買って出て、教材研究、教材開発に心を砕いた。郷土の歴史を知り誇れることは、日本を愛する国際人の礎となる。そんな思いから、私は子供と共に、江戸城と日光東照宮の造営に当たった大棟梁・甲良豊後守宗之、千住宿の歴史、荒川の開発と感旧碑など、郷土の誇れる歴史学習を積み上げていった。こんな関わりを通して私は、子供と共に問い続け、学び続ける探究心の重要性を痛感した。
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