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試される猪瀬流~新都知事の課題(4)/民間の発想 /規制側から発電所を造る

11月4日、千代田区内の会議室に「脱原発」を目指す市民団体のメンバーらが集まった。首相官邸で毎週金曜日の夜、デモの戦列に加わっていた面々だ。
 「候補の乱立は避けたい。脱原発の統一候補を立てたい」
 会合では参加者から、湯浅誠氏や菅直人氏、上原公子氏、宇都宮健児氏など、有名無名の様々な名前が挙がった。驚いたのは、当時副知事の猪瀬直樹氏の名前も出てきたことだ。
 一瞬、「ん?」と会場は微妙な空気に包まれた。猪瀬氏は「脱原発」なのか。だが、「後継指名を受けている人が石原都政の抜本的転換はできない」という「脱原発」とは別の理屈で却下された。
 結局、都知事選は脱原発の統一候補である宇都宮氏が猪瀬氏と戦う構図となった。選挙期間中の街頭演説で、猪瀬氏は脱原発の市民運動を皮肉って、「空に向かって鉄砲撃ってもしょうがない」と叫んでいた。
 結果は、脱原発もそうでない人も猪瀬氏に票を入れた。新聞が世論調査をすれば原発再稼働に「反対」が勝る一方で、これが今の政治状況を正直に表していた。「都政新報・電子版」(http://www.tosei-d.com/)にご登録頂くと全文をお読み頂けます。



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