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社説/猪瀬都政の船出/都政に新しい風を吹き込んで

16日に投開票された都知事選は、猪瀬直樹前副知事の圧勝で幕を閉じた。
 政治力が未知数の新人候補が日本の選挙史上、個人最多得票記録を更新する票を獲得したことは驚きだが、衆院選と同日選挙となったことで投票率が上がり、支持を得た自民、公明、そして第三極の票まで幅広く取り込めたことが最大の勝因だろう。結果として都民は都政に対して大きな変化を求めなかったわけだが、対抗馬が都政とは直接関係のない「脱原発」を強調したことが逆に有権者の選択を狭めてしまった状況もある。
 今日18日、猪瀬新知事が初登庁して、猪瀬都政がスタートする。
 猪瀬氏は選挙中、「副知事になって感じたのは、これまでにない発想で、お役所に新しい風を吹き込む重要性だ」と語っていた。今度は433万票という重みを受け止め、首都東京のリーダーとして都政に新しい風を吹き込み、13年半にわたる長期政権で庁内に蔓延してきた閉塞感や虚無感を払拭してもらいたい。
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