読書のススメ～活字離れへの挑戦（上）／杉並区立中央図書館／子連れでも気兼ねなく

　今月９日までは読書週間。活字離れが言われて久しい中、もっと活字に触れ、親しんでもらおうという取り組みに力を入れる区がある。読書推進に向けた区の施策を追った。

　荻窪駅から１０分ほど歩いた閑静な住宅地にある杉並区立中央図書館。午前中の早い時間に、幼児を連れた母親が児童書コーナーの一角にある読み聞かせの部屋にやってきた。
　「こんにちは、よく来たね」。読み聞かせのボランティアの女性がやさしく声を掛け、幼児が選んだ絵本を読んで聞かせる。しばらくすると、別の親子が顔を出した。「雨なのでやめようと思ったんですが、ちょうど止んだので」。顔見知りの親同士があいさつを交わし、いつしか子供と母親らの輪ができた。「都政新報・電子版」（