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東雲住宅 避難者の声(1)/風化させず危機管理を

内に約9500人、江東区東雲の国家公務員宿舎には約1300人の大震災による避難者が暮らす。入居期間は3年間に延長された。自治組織を作るなど孤立させない動きもあるが、先の見えない不安は続く。6人の方に大震災から現在までの思いなどを寄稿していただいた。

 私が震災当時、居住していた場所は、福島県南相馬市原町地区といい、福島第一原発から北方へ約25キロメートルの位置にあります。国の重要無形民俗文化財に指定された神事・祭りである相馬野馬追の神旗争奪戦で有名な町でもあります。
 大地震発生時、私は居住地の更に北方約10キロメートルにある相馬市で、仕事中でした。誰もがそうであったように、今までに経験したことのない地響き、いつ終わるとも分からない程の長く、激しすぎる揺れ。倒れ続ける棚、飛び交う悲鳴になすすべはなく、必死に地震が収まるのを祈り続けていました。そして、直後の大津波が、私たちの人生を大きく狂わせたのは、周知の事実であります。
 当時、テレビ報道で延々と映し出される福島第一原発の様子。枝野官房長官の会見。今までに聞いたことのない単語の連続に、戸惑いを隠せませんでした。
 刻々と状況が変化する中、私は安否確認のとれない両親を捜しながら、同じく津波で被災した親戚へ救援物資を運ぶために右往左往しておりました。まさに胸の張り裂ける思いであり、涙が止まらなかったことを記憶しております。

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