小学校の教室に足を踏み入れるとカビの臭いが漂い、床には窓ガラスの破片が散乱していた。傍らには水浸しになった教科書や道具箱。突風によるものだろうか、入り口の引き戸がなぎ倒された部屋もある。
八丈町の中心部に位置し、170人以上の児童が通う町立三根小学校は、8日から13日にかけて町に接近した台風22・23号によって校舎や体育館が甚大な被害に遭った。3階建ての校舎のうち2階は特に損壊が大きく、そこにクラスがあった3・4年生の児童は現在、別のフロアの更衣室などを教室代わりにして授業を受けている。2階にあった机や椅子は、他校の教職員の手も借りながら移動した。