9月半ばごろから「自民党総裁選に興味はないんですか?」とよく聞かれた。
いくら自民党の都合で行われる内輪の争いであっても、「選挙」と名がつくものには興味がある。投票できるのは約91万人の自民党員に限られるが、総裁候補は全員「公のために働く国会議員」だ。自分に総裁選の投票権はなくても、今の自民党員が何を求めているかを知ることはできる。
そう考えて取材の下準備をする段階で大きな壁が立ちはだかった。自民党の広報担当者から「取材案内は記者クラブの方だけ」「当日の模様はユーチューブで中継するので、そちらをご覧ください」と言われてしまったのだ。