いよいよ自民党の総裁選が始まりました。本原稿はまさに総裁選の告示日に執筆していますが、現時点では小泉進次郎氏が頭一つ抜けて優勢だというのが私の見立てです。
その根拠は大きく二つに分類されます。一つは党員からの支持です。日本テレビが直近で実施した党員調査では、小泉氏が32%の支持を集めており、高市早苗氏28%、林芳正氏15%、小林鷹之氏7%、茂木敏充氏5%と続く中で首位に立ちました。
その要因は、今回の総裁選の最大の票田である、石破氏の支持層から支持を得ているからです。同調査では昨年、石破氏に投票した支持者のうち41%は小泉氏に投票する意向です。9月に実施した弊社の世論調査でも、石破内閣を強く支持する層の中で小泉氏は43%の支持を得ており、この傾向を裏付けています。
小泉氏が優勢と言えるもう一つの理由は、小泉氏は議員票でもトップに立つ見込みが高く、かつ決選投票でも有利な構図だからです。選挙ドットコムの動向調査では、今回の国会議員票295票のうち、小泉氏は既に100人以上の議員からの支持を取り付けています。