特別区組織・定数分析(6)/介護人材確保、特養整備に対応/高齢者福祉 団塊の世代が後期高齢者になる「2025年問題」に直面する今年度、特別区では介護人材不足や認知症といった諸課題に対して、専管部署を立ち上げて様々なアプローチを試みている。 品川区では福祉部高齢者福祉課に介護人材確保定着支援担当(定数2人)のポストを新設した。介護サービスの体制維持を図るため、離職防止に向けた環境の整備や人材育成に関する施策を専門的に担う。 同区ではこれまでも、区内の介護専門学校に通う学生に対して授業料などを貸し付け、区内の指定施設で3年以上勤務すると返済を免除する措置を講じるなど、介護人材の定着を図ってきた。ただ、区内でも30年度をピークに生産年齢人口の減少が予想され、介護職員の確保・定着が喫緊の課題となる中で「所管が支援調整係や支援第一係など分散しており、効果的な施策展開が困難だった」(高齢者福祉課)という。
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