都議選2025 カオスの主戦場~第2部 激戦区を行く(1)/第1党の不安/決戦まで2カ月、定まらぬ構図/候補選定難航に「胃が痛い」 13日に投開票された日野市長選。「政治とカネ」問題でかつてない逆風が自民に吹き荒れる中、都民ファの元都議と、共産が支援した元市議との三つどもえを制したのは、元自民市議の古賀壮志だった。 選挙戦では国会議員などに応援演説は依頼せず、「自民色」を極力消す戦略を展開。他党の市議の支援も受けた。市議の1人は「古賀は最初は泡沫(ほうまつ)候補みたいなもの。逆風の中でも何とか勝つことができた。これを見た全国の自民に勇気を出してもらい、もう一度、盛り返すきっかけになれば」と期待を込めた。 ただ、都議選に向けては逆風の影響もあって肝心の候補者が固まっていない。日野市(定数2)では前回、自民は都民ファに敗れて議席を失い、連敗は避けたいところ。しかし党都連が「全選挙区での公認候補擁立」を掲げている中で、候補者が未定の選挙区の一つとなっている。
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