働き方をデザインする 島田正樹(5)/キャリアデザイン(1)/中長期のキャリアを考える

 異動の希望がかなわない、今の仕事が住民や地域のためになるのか分からない、子育てとの両立が大変、係長になったがマネジメントが難しい……個別キャリア相談では、さまざまな状況に置かれた公務員の皆さんから、本当にさまざまな悩みをお聞きします。
 キャリアの悩みに特効薬はありませんが、「キャリアデザイン」という考え方があります。
 キャリアデザインは、キャリアの節目においていったん立ち止まり、改めて自分のことを知り、進むべき方向と進み方をじっくり考えることです。それによって自分が進むべき方向を見失わずに、節目と節目の間は日々やるべきことに向き合うことができます。
 キャリアの節目というのは、就職や転職、人事異動や出向、定年退職など仕事にまつわる出来事はもちろん、結婚や子の誕生など私生活における出来事もキャリアの節目となり得ます。
 なぜ節目でキャリアデザインが必要であるのかというと、環境や自身の変化によって、それまでと同じやり方では、うまくいかなくなるからです。
 異動した先で前の部署と同じように活躍できなかったり、子どもが生まれて同じ働き方が続けられなくなったり、内面の変化によって急に仕事がつまらなく感じられたり。
 キャリアデザインの具体的な作業は、大きく三つのステップに分けることができます。
 一つ目は、キャリアの振り返りです。これまでの仕事などを振り返って、自分の強みや興味・関心の対象などを洗い出し、理解します。
 二つ目は、北極星を見いだすことです。将来どのようになっていたいのかを思い描きます。
 三つ目は、北極星に向かってどのように歩んでいくのかを決めます。北極星に近づくために、大切にすること、省いていくことなどを考えます。
 キャリアにモヤモヤを感じたら考えてみてください。中長期的なキャリアにとっての意味を、日々の仕事の中に見いだすことができるかもしれません。
(キャリアコンサルタント)