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理由なき撤退(下)/練馬区「機能維持が焦点」

 「日大の横暴で光が丘病院から撤退させてはいけない」。21日に大江戸線光が丘駅前で、反対の声が響いた。市民団体「日大光が丘病院の存続を求める会」は署名活動も行い、24日現在で2万1千人の署名を集めた。
 光が丘3丁目に住む女性(30)は「撤退は困る」と打ち明けた。同居している母親が心臓病を患い、光が丘病院を利用している。「後継の病院が今と同じ医療水準を維持できなければ、他の病院に通わないといけなくなる。母は足も悪いから、タクシー代の負担が重くなる」と嘆いた。
 練馬区医師会も会員に対して、光が丘病院の存続を求める署名活動を展開。区医師会が閉院で危惧するのは、区内の小児救急患者の受け入れ数が減ることだ。年間約2万5千人で、うち光が丘病院は8千~1万人を受け入れている。
 光が丘病院の小児科を支えるのは、20人以上の医師。1カ所の病院でこの数の小児科医師を確保するのは「奇跡的」と言われる。


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