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吉住健一・新宿区長に聞く/「新宿らしさ」更に追求

 任期満了に伴い、11日に投開票された新宿区長選は、現職の吉住健一氏(46)が野党共闘候補との一騎打ちをダブルスコアの大差で制し、再選を果たした。同区は日本有数の繁華街や世界最大の乗降客数を誇る新宿駅を擁し、多くの人が集まる「来街者の街」である半面、人口約35万人が暮らす「生活の街」でもある。選挙戦を通じて見えた課題や2期目の区政運営の力点などを吉住氏に聞いた。

 ─選挙戦では、デモの区立公園使用が争点となりました。
 自治体の長として表現の自由を守るのは当然のことだ。ただ、昨年1年間に50件のデモが一つの公園に集中するのは明らかに異常だ。基準の見直しで、デモの主催者側は「迷惑はかけていない」と主張し、バッシングを受けたが、周辺住民からは「度重なるデモは迷惑だった。体を張って守ってくれてありがとう」と言ってもらえた。そもそも見直し以降も他の場所に集合してデモが実施できている。選挙戦を通じ、一部の住民に負担を押し付けている実態が広く伝わり、かつ区民も実情と対応を正しく評価してくれた。

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