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小池都政2年~1期目前半を振り返る(1)/調整不足/政局重視で改革空振り/発破かけられ前進も

 都幹部は耳を疑った。昨年6月20日、小池知事が市場移転に関する緊急会見の開催を報道番組で知ったからだ。当然、一部の幹部を除けば、会見の内容も伝えられていなかった。この会見では、「築地は守る、豊洲は生かす」という基本方針が示され、移転推進派と反対派双方の批判を抑える内容だった。また、知事が側近とともに固めた基本方針には「豊洲は物流センター」などとすることが盛り込まれ、都庁内では「豊洲は終わった」とショックが広がった。
 この会見がセッティングされたのは前回都議選の告示3日前。都議選で知事が率いる都民ファーストの会を勝利に導くため、職員と論議を重ねず、政局にらみで動いていたことを示す。
 歴代の知事も職員と調整せずに意思決定するケースはあったが、特に知事選出馬時から都議会自民党を「敵」と見なして支持を集めるなど「政局重視」の小池都政では際立っており、豊洲市場の開場延期や、海の森水上競技場を始めとした五輪競技会場の見直しなどでも見受けられた。都幹部は「何か改善する狙いがあるわけではなく、ちゃぶ台返しをすること自体が目的だった。ろくに検討をせずに見直しありきの姿勢だ」と分析する。
 
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