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都職員で初の土木学会賞受賞/東京都建設局道路建設部/橋梁構造専門課長/くればやしあきお/紅林章央さん

 
 大正時代から続く国内有数の工学系団体である土木学会。毎年、優れた事業や技術を部門ごとに土木学会賞として表彰しており、2017年度の出版文化賞に、『橋を透して見た風景』(都政新報社刊)が決まった。東京都としては多摩大橋などが同学会の田中賞を受賞しているが、個人では初の快挙。
 東京の橋の構造と歴史を素人にも分かるように解き明かし、背景や設計者の思いは古書を探して丹念につづった。先人の教えを誰よりも感じるからこそ、経済優先のインフラ整備には疑問を投げかける。本紙連載時から、OBや中高年の職員、民間技術者らから「よくまとめてくれた」と反響があったという。
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