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細野助博・中央大学教授に聞く/立ち上がれ!「多摩観光」/五輪をチャンスにPRを

   2020年東京五輪開催まで残り2年半。国内外を問わず、多くの観光客が東京を訪れることが見込まれ、多摩地域の各自治体は観光施策に力を入れ始めている。だが、多摩地域には魅力的な観光資源が数多くあるにもかかわらず、全国的に知名度が高いものは少なく、アピールしきれていない現状がある。中心市街地活性化の専門家でもある細野助博氏に、多摩地域の観光について現状の課題と五輪後につなげるべき戦略を聞いた。

◆もっと産業観光に注力すべき
 ─先生は多摩の地域活性を目指す「美しい多摩川フォーラム」の会長を務めていますが、多摩の魅力とは。
 やはり一番は、桜や多摩川、高尾山、御岳山などの自然だ。多摩地域は都心から電車で30分から1時間程度で、ビル群とは違う自然の景観が広がり、区部とは違った趣がある。フォーラムの会長を務めて10年ほどになるが、観光資源を通じて多摩地域を活性化させるのが一つの目的となっている。
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