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都福祉保健局/社会福祉施設の受け皿整備/建て替え促し老朽化防ぐ

 都は社会福祉施設の建て替えを促進するため、建て替え期間中に入居者の受け皿となる施設を建設する契約案を20日開会の第3回定例都議会に提出した。特別養護老人ホームと障害者支援施設各1棟を新築。11月に着工し、2019年1月末の竣工を目指す。都内の社会福祉施設は敷地が狭い上、地価も高く、現地建て替えや仮移転用地の確保が困難な現状に対応する。全国的にも先駆的で珍しい取り組みだ。

 建て替え中の施設の利用者と職員を受け入れる施設の建設を提案する─。2012年、都社会福祉協議会(東社協)が提言を出した。
 東社協は築30年以上の社会福祉施設が増えてきたのを問題視し、都内特養施設に建て替えに関するアンケート調査を実施。約34%の施設が「建て替えを希望」と回答する一方で、73%が「建て替えは困難」と答えた。
 要因では、全体の8割以上が資金調達、約7割が用地確保が困難であることを挙げた。同時に実施した石川、福井、島根3県の特養施設へのアンケート調査結果では用地確保が阻害要因に上がらないなど、都内特有の事情が浮かび上がった。 
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