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葛飾区/柴又景観地区条例案を提出/来月に「重要景観」申請

 葛飾区は、国が指定する文化財の一つ、「重要文化的景観」の選定を目指している柴又地域の景観地区条例案を第2回定例区議会に提出した。8日に開いた建設環境委員会では全会派が賛成し、可決する見通しとなった。同条例案が成立すれば申請の前提条件が整ったことになり、区は来月に国へ申請し、年度内には選定される見込みだという。重要文化的景観への選定は都内初で、関東の1都6県でも2例目になる。地域の活性化につながると期待をかける一方で、景観の保存と活用を両立させるためのかじ取りが必要になる。
 「重要文化的景観」は、その土地の原風景をもとにした生活や生業によって形成された景観を評価するもので、2005年に文化財保護法改正によって新設された。都道府県や区市町村からの申請に基づいて国が審査・選定し、選定後には修理・修景事業に補助を出す。
 区は、柴又地域が候補に挙がったことを受けて10年度から指定に向けた調査に着手。今年1月には、全体の方針を定める保存計画を策定し、3月には建築物の色彩や素材の規制を盛り込んだ「柴又地域景観地区」を都市計画決定した。
 
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