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百条委(18~20日)一問一答/責任追及も疑惑解明せず

◆元市場長/汚染処理費で要求丸のみ
 ─都と東京ガスが2005年5月に土壌汚染の処理の確認書を交わし、市場用地は安全・安心を確保されると思ったか。
 【森澤正範元市場長】 東京ガスが環境確保条例に基づいて処理すると言った。市場長に(03年に)就任する前から、東京ガスは「完全には(土壌汚染を)取り除けない」と発言していた(と聞いている)。東京ガスは、市場用地として好ましくないというスタンスだった。
 ─08年5月に基準値の4万3千倍のベンゼンが検出され、豊洲は市場用地としてふさわしくないと考えたのか。
 【比留間英人元市場長】 4万3千倍の汚染が確認され驚いた。専門家会議で分析し、敷地全体に及んでいないので、「対策は十分に可能である」という見解だった。専門家会議が高いレベルで安全性を確保するよう提言し、都が土壌汚染対策法を超える対策を行った。
 ─この土壌汚染対策費を都がなぜ負担したのか。
 【比留間氏】 市場用地として使うということで、都が独自で行う対策が相当含まれており、都が独自に実施することを決めた。4万3千倍のベンゼンが検出された当時から、都の内部で「他に代替地はあるか」などを議論したが、「それはない」という結論になっ
た。
 ─土壌汚染対策では東京ガスが78億円の追加負担することで決着したが、瑕(か)疵(し)担保責任の免除ではないのか。
 【岡田至元市場長】 免除したとは考えていない。(東京ガスが土壌汚染対策上の対策を実施し)瑕疵担保は既に履行済みだった。
 ─都は「78億円」の負担をどう検討したのか。
 【岡田氏】 05年の確認書通りに東京ガスが実施したと仮定した場合の負担額になっている。着任した早々だと思うが、知事にも(東京ガスの追加負担は)80億円ぐらいではないかと報告した。
 ─東京ガスとの交渉で、都の部長が土壌汚染対策費を一括で払う「確定一時払い」を提示している。誰が指示したのか。
 【岡田氏】 指示したのは私。
 ─なぜ、確定一時払いだったのか。
 【岡田氏】 東京ガスから「法的責任はない」と言われた上、「新たな負担を出す以上は、(新たな土壌汚染の確認後に都と東京ガスが協議して対策費の負担を決める)精算払いはできない」という要求があった。それをのまない限りは永遠に合意ができないと判断した。   

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