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削減の先の改革~特別区11年度の組織・人員3/未来を担う組織づくり職員の質の向上で一工夫

委託や民営化に頼った従来型の行革は、いずれ限界を迎える。となれば、次なる一手はないものか。そこで、板橋区が打ち出したのが「革新」の概念だ。
■刷新から革新へ
 厳しい財政状況を受けて、2004年度から10年度まで「板橋区経営刷新計画」を実行。一定の財政効果と職員削減を遂げた。しかし、世界的な景気後退による企業収益の悪化で、09年度にはさらに深刻な財政危機に直面した。
 緊急対応で当面の危機は乗り切ったが、「将来的にもお金と人を切り詰めていくには限界がある」と判断。問題点を除去する「刷新」から、仮に悪いことがないとしても職員の意識や能力を変え、行財政経営の質を高める「革新」への道を目指すことにした。「革新」の「革」には、新たなものを入れる皮袋の意味も重ね合わせる。

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