終戦記念日の１５日に前後して、各地で戦災犠牲者の追悼や平和祈念をテーマにした催事や企画が行われている。戦争体験者の高齢化が進む中、「記憶の継承」に残された時間は少ない。かつて軍の施設や軍需工場がひしめき、空襲で大きな被害を受けた帝都東京。証言の記録や遺品の収蔵などが続けられているが、当時の写真をパネルで展示するといった従来の方法では、足を止める人もまばらだ。どうすれば戦争の記憶が風化するのを防げるか。各区の平和行事にヒントを探した。