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近代ニッポン初めての迎賓施設「延遼館」/―パネル展開催に寄せて

 今年正月の記者会見で、舛添知事が浜離宮恩賜庭園にかつてあった延遼館の復元計画に言及されてから、この聞き慣れない建物のことが気になっておられる方もいらっしゃるだろう。
 都公文書館はゴールデンウイーク中の5月1日(金)から8日(金)ま
で都庁南展望室において、パネル展「延遼館の時代―明治ニッポンおもてなし事始め」を開催する(午前9時30分~午後5時30分。7日は休室日)。
 都公文書館所蔵の明治14年「延遼館夜会記録」という資料によれば、延遼館は明治初年の迎賓施設であり、コンベンションセンターともいうべき多様な機能も果たしていた(本紙2月3日号にて既報)。
 今回のパネル展では江戸東京博物館や外務省外交史料館を始めとする他の機関の所蔵資料にも調査の幅を広げ、よりトータルに延遼館の歴史をたどっていただけるよう展示を構成した。調査の過程では延遼館成立前史、あるいは鹿鳴館の完成後についても、実に興味深い事実が浮かび上がってきた。その一部をご紹介したい。

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