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今週の都政新報
 

死を見つめて生き方を問う/―実践的霊園考/日本葬送文化学会会員 嵯峨英徳

死を忘れている
 私は東京都瑞江葬儀所にて20余年にわたって火葬と会葬者接遇の現場業務に従事し、定年後は都立霊園の管理業務に従事している。定年直後に母が身(み)罷(まか)り、遺族の立場として改めて感じたことは、火葬場や墓地が人目に付きにくく設けられていることであった。年始特番『ぶらタモリ』でタモリ氏もそれに気付き、「死を忘れている」と表現していた。
 釈迦の出家について、「四門出遊」という逸話がある。世間と隔絶されて王宮にいたシッダールタ王子は「老・病・死」を知らず、ある日、従者1人を伴に王宮の四方の門から初めて外へ出た。まず老人を見て( き)驚(ょう)愕(がく)し、次に病人を、そして死者を見て激しい衝撃を受ける。最後に出家修行者を見て出家を決意する、という話である。結婚して子供までいるのにそんなバカな……と笑うことが出来るだろうか。

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