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今週の都政新報
 

大震災直後の実況/都民はどう動いたか/荒川区産業振興課商業振興係長 小山弘

3月11日午後2時46分、震度5強の地震発生。直後から夜まで東京・下町地域の住民はどう動いたか。帰宅難民はどうしたか。今後、行政が危機管理のあり方を検討する参考とするために、当日直接見聞したことをレポートする。
■地震発生1時間後
 街はいつもより静かだ。パトカー・救急車のサイレンは聞こえない。人通りは少ない。都電は止まっているが、踏切の遮断機が下りたままで、警報が鳴り続けている。
 町会・商店会の役員が、町内の状況を確認している。電話・携帯電話は、ほとんど通じない。町会事務所には区から貸与された防災無線があるが、一方的に呼びかけられるだけで、町会からの発信には応答がないとのことだ。区役所と連絡がとれないので不安そうだ。
 商店街は閑散としている。商店に目立った被害はないように見える。スーパーマーケットは、営業を継続する店と閉店する店がある。
 公園・駐車場に避難している人がいるが、まだ数人ずつで閑散としている。
 住宅街では、外に出て不安そうに自分の家を見ている人がいる。オフィスビルでは中に人が残っている会社と、外に避難している会社とがある。
 古い家の外壁、ビルの窓ガラス、商店街のアーケード等が道路に落ちているところがあり、テープやロープで近づかないように応急措置がなされている。民間の人が警備に立っているところもあった。行政に頼ることなく自助努力で対応しているようだ。  (続きは本紙でお読み下さい)


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