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松沢成文氏が都知事選への立候補を辞退/石原知事も「苦渋の決断」

 都知事選への立候補を表明していた松沢成文神奈川県知事は14日、上田清司埼玉県知事、石原慎太郎都知事と共に記者会見し、都知事選への立候補を辞退する考えを明らかにした。①東北・関東大震災から県民の生命、財産、生活を守ることが県知事の使命であり、それを差し置いて選挙戦をやっていてはいけない②石原氏と都知事選を争うことで、首都圏連合の推進を訴えながら首都圏連合のキープレーヤーが厳しく対立し、泥沼の戦いに入ることは、首都圏民から大きな不信感を抱かれる可能性もある――というのが理由。

 石原知事は、「政局が混乱する中で、国そのものが衰退する中で松沢さんという大事な友人を失うことになっても、東京を失うわけにはいくまいということで、一晩寝ずに考えた末に、3月11日の本会議で発表するメッセージの原稿を明け方、書き変えた」と明らかにし、「苦渋の決断だった」と語った。
 石原氏はまた、松沢氏が掲げていた受動喫煙防止の取り組みや電気自動車の普及を公約の一部として受け入れ、当選した暁には松沢氏に全面的な協力を求めることも明らかにした。


 上田氏は「石原知事と松沢知事が激突するということになれば首都圏連合ではなく首都圏分裂になる。首都圏の潜在的なパワーは国家の命運も左右すると勝手に思ったので、余計なお世話をして、何度か電話、個別に接触して、両者の合意を取ることができた」と語った。



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