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東京の宰相~石原都政12年の盛衰/第2部7/福祉施策の転換 道半ば/官僚主導の改革

「福祉に関心がない」と言われる石原知事。そんなリーダーの下だからこそ、都政が長年の懸案としていた課題に着手できた一面がある。福祉施策の再構築だ。
 「福祉切り捨て」との批判もあるが、財政再建の一助になったのは間違いない。「石原知事の苦手分野、弱点をお膳立てして、振り付けてきた自負はある」。都幹部の一人はこう話す。

■現金給付見直し
 老人医療費助成、老人福祉手当、シルバーパス……。この間、現金給付の10事業が見直された。
 都の福祉施策の骨格は美濃部都政下で創られ、現金給付型の福祉施策を続ければ、早晩、財政的に行き詰まることは明らかだった。知事就任時の発信力を生かし、官僚が福祉サービスの転換を図ったというのが実相に近い。事実、都は青島知事時代にも福祉財政の再建に着手したが、都議会の反発もあり、挫折した経緯がある。
 福祉改革の代表格が認証保育所。今では待機児解消の受け皿としても語られるが、元々は保育分野に競争原理を持ち込み、国を動かす狙いがあった。
(続きは本紙でご覧下さい)


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