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学校選択制は今後も堅持/若月秀夫・品川区教育長に聞く

 1999年6月に品川区の教育長に就任以来、学校選択制の導入や、「小中一貫教育全国連絡協議会」の発起人となって小中一貫教育の展開にも取り組むなど、教育改革の先頭に立ってきた若月秀夫氏。12年にわたってリーダーシップを発揮する根底にある教育への思いなどを聞いた。

 学校選択制を見直す動きが出ていることに対して、東京都でいち早く選択制を導入した品川区の若月教育長は、「非常に迷惑」と断じる。
 自身が小学校長となって現場に赴き、「毎年、決まった数の児童が入ってくるのを待つだけなら緊張感も何もない。沈滞化するだけ」と感じた。学校の管理職の意識を変え、資質の向上を図り、学校を変えるための最も有効な手段として取り入れたのが学校選択制だ。そこには哲学と政策的なコンセプトがあった。
 それを成果が上がっているようだとまねされても、いずれは規模の縮小や見直されたりすることは見通していた。「選択制の導入で自動的に学校が変わるわけではない。長続きするには常にメンテナンスが必要です。良いことをやっているのに人気のない学校がある。薄暗かったり、トイレが汚かったり、環境整備が行き届いていないと、親は案外これらに影響されて学校を選ぶことが分かってきた。外観などで不当な評価を得ているところは、明るく清潔感のある学校にし、力のある教員を配置するなど、常にマンパワーと予算を注ぎ込んでいかなくてはいけないんです」 (続きは本紙でご覧下さい)


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