教育の現場

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4月28日付(4643号)   「教育の現場」INDEX
●地域の風がいきかう学校
 小平養護学校との交流も9年目

小平市立小平第六小学校


 「地域の風がいきかう学校」をキャッチフレーズに、地域の人々との共生を目指して、様々な取り組みをしている小平第六小学校。
小平養護学校との交流 1997年9月に改築されたばかりの真新しい校舎で、地域のシンボルとなるよう工夫された外観もさることながら、その改築を機に、小平市で初めての地域開放型の学校として、数々の施設を備えた先進的な学校でもある。
 生徒の昇降口は、AからIまで9つの扉の色がすべて違い、「全部開くと、グラデーションになってきれいなんです」と稲田百合校長。2時間目が終わった中休み、そこから子どもたちが一斉に校庭に飛び出してくる。「ふれあいマンデー」が開かれる毎週月曜日は和室にやってくる子も。
 改築中はグラウンドを離れた場所に借りていて、往復に時間がかかるため、中休みを30分にしていた。「それもいいねということになって、そのままになったんです。その代わり昼休みは少ないんですよ」
 「ふれあいマンデー」は地域開放されている24畳の和室で、地域の人々と子どもたちが触れ合うひとときだ。98年5月にスタート以来、毎週月曜日の10時20分から30分間、一度も休まず続いている。
 「今は編み物が流行っている」というが、常時7、8人のボランティアが来て、お手玉、おはじき、将棋、折り紙、こまなどを子どもと共に遊んでくれ、いつも4、50人の生徒でいっぱいだ。七夕飾りや月見団子飾り、まゆ玉飾りなど、季節感あふれるものも一緒に楽しむという。
 「お年寄りが多く、外でも子どもたちが、誰々のおばさんなどと声をかけてくれると喜んでいます。私も名前を覚えなくてはいけないのに覚えられないのよねなどと笑っていますね」
 生徒もいろいろ話を聞いてもらえるし、お年寄りにも元気の基になって、生徒が教室に戻った後には、大人の交流の場にもなっていると効用は多い。
 和室のほか、ギャラリーにも使える多目的室、図工室、音楽室、ミーティングルーム、体育館が地域に開放されている。そうした地域開放ゾーンと児童学習ゾーンのある建物は階段と洗面所で結ばれ、間のライトコートにはモビールも。
 床や廊下には木材が使われ、オープンスペースもランチルームもあるという至れり尽くせりの設備だ。
パン屋さんを体験 地域に開かれた学校という特色を生かし、総合的学習への取り組みもユニークだ。3年生は「お店番体験学習」として、商店街が丸ごと教室に。「60軒位のお店が協力してくれ、2人ずつ店番に入るのですが、シャッターを1枚だけ、子どもの仕事に残しておいてくれるんですよ。子どもたちも、私のお店に行こうよお母さんとか、ケーキは私のお店で買ってと言うんだそうです。また、体験したことを家に帰ってすごくしゃべるんだそうです」
 「住んでいる街が大好きになってくれればいい」というこの取り組みからさらに進んで、6年生はマイチャレンジ学習として職業体験学習を。「自分の生き方を大きくとらえていこうというもの」と、将来の職業を考え、幼稚園や病院、郵便局、銀行、美容院、電気店など29もの店や施設で、実際にその職業にチャレンジするのだという。(写真中=パン屋さんを体験、写真下=銀行員にチャレンジ)
銀行員にチャレンジ 全面バリアフリーとなった今回の改築の前から、小平養護学校との理解教育協力校として交流教育を始めて、9年目になる(写真上)。「重い障害の方もいるし、最初は戸惑うんですよ。泣いちゃったり。でも帰りには一緒に手をつないでいる。自然にそうなっていますね」
 各学年に応じて様々な交流を行っているが、この交流がきっかけで、5年生は自分たちで考え、車いす体験学習をしたのだと。「ごみが出ていて、車いすが通れなかったり、自販機の口が高いなど、車いすの目線も実感したみたいです」
 さらに、障害者福祉センターの通所の人とも一緒に地域清掃をしたり、学校に招いて施設を案内し、ランチルームで食事を一緒にするなどの取り組みも。
 「お年寄りも幼児も障害のある人もない人も、外国の人も、様々な人とのかかわりの中で、互いに育ち合う喜びが感じられるようになればと思います」と稲田校長は話してくれた。
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