都政新報
 
 >  HOME  >  連載・特集
【人】東大にレゴ都庁舎を見に行こう! 東京大学レゴ部部長・片桐悠自さん


  

東大にレゴ都庁舎を見に行こう!


東京大学レゴ部部長(東京大学工学部建築学科3年)
かたぎりゆうじ
片桐 悠自さん

 東大赤門を入って左のコミュニケーションセンターに展示されている安田講堂。実物の40分の1のレゴ製で、07年の五月祭で披露され、大学が130周年記念企画として買い上げてくれたものだ。
 これを作りたくてレゴ部を創設した、この人が師匠と呼ぶ人は、高3で「TVチャンピオン」のレゴブロック王選手権の準優勝に輝いた。その師匠を追って「東大を目指すモチベーションがより高まりました」と笑う。
 入学した08年の五月祭に赤門、昨年は教養学部のマスコット・ユータスくんを作り、今年は同大名誉教授の故丹下健三氏の都庁舎に挑戦。中学生の時に見て感動。それを描いた絵が入賞したほど。「ロンドンに住んだことがあって、二つの塔の感じが西洋の教会に似た雰囲気で格好いいと思いました」と元々やりたかったものだ。
 「遠くから窓のように見えるところは2種類の御影石からなる模様で、表と裏で違う。伝統の軸組工法とIC回路をイメージしています」というデザインをリアルに追求した。
 実際の都庁舎は現在雨漏りがするらしく、「申し訳ないです」と頭を下げて、「昭和初期の建築家は建てたら終わりでアフターケアを考えてなかった。メンテナンスは大変だと思います」と苦笑い。
 それでも、「東京のシンボライズにとコンペでも重視され、実際に東京が世界的な大都市だという象徴になっていると思います」
 化学か建築か、迷ったすえに建築に進み、「ものを創造できるのは魅力ですよね」と。
 五月祭は「東大を、見に行こう」がテーマ。レゴ部は「東京を、見に行こう」。東京タワーがあり、山手線も走る。個人では、子供受けするかなとマクドナルド店を再現。化学好きとして、サッカーボール形の炭素元素同素体のフラーレンをサッカーボール大にしたものも見ものだ。
 「エンブレムなど細かいところもしっかり出来ています」と実物の300分の1のサイズとなったレゴ都庁。
 「二次元だとボリュームあるし、感動ひとしおです」と満足げ。「下から見上げたり、上から見たりと、来場者の皆さまに味わっていただきたい」
 五月祭は29、30日の土日。レゴで遊べたり趣向を凝らしたレゴ部の部屋は本郷キャンパス法文2号館文学生ホールにある。(門)

 大阪府育ち。08年東大入学と同時にレゴ部に。2月から部長。部を指揮して、大学教授の父のような道もいいかと思い始めたとか。趣味は化学。父母と双子の妹は大阪に。20歳。(随時掲載します)
 
 
 

会社概要  会社沿革  事業内容  案内図  広告案内  個人情報保護方針